AI生産工場@Vuelta 
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1 12/04(Mon) 22:57:00W (jpg/204KB)
魔法の国のお姫様
エリス「お父様!おはようございます!」
お父様「やあ、エリス。今日も元気そうだね。」
エリス「はい!とっても元気ですわ♪そういえば、お母さまはご一緒ではないのですか?まだ見ていないのですが・・・。いつもなら一緒に朝食を摂るはずなのですが・・・。何かあったのかしら・・・。少し心配だわ・・・」
お父様「ああ、お母様は今日は朝早くから仕事なんだ。心配しなくていい。それよりも、エリス。魔法の訓練は順調かな?」
エリス「はい!もうバッチリですわよ!いつでも魔法を使えますわ♪それにしても、この世界では魔力さえあれば誰でも魔法が使えるんですもの!」
お父様「ふふ、そうなんだね。しかし、過信は禁物だ。今日も私と一緒に魔法の訓練をしよう!今日は火の魔法を教えるよ?」
エリス「はーい!よろしくお願いします!(笑顔)じゃあ、さっそく庭でやりましょうか♪楽しみ〜!どんなことするんでしょう?ワクワクしますわ♪早く行きましょ!お父様♪(手をつなぐ)」
お父様「ははは!本当にエリスは可愛いな!(訓練場に行き)エリス、今日は火の魔法だ!「i'm stupid」と唱えなさい。すると火が出るよ。」
エリス「はい!わかりました!やってみます!えっと・・・im stupid!って唱えればいいんですよね?えいっ!(呪文を唱えると、小さな火が出て来てびっくりして目を瞑りながら後ろに倒れそうになるのをお父様に支えてもらい)きゃあっ!」
お父様「おお!エリスは筋がいいな!素晴らしい!では次は「I'm shit」と唱えてみなさい。上級の火の魔法だよ。」
エリス「はい!では早速・・・I'm shit!これでよろしいでしょうか?でもこんなに簡単に魔法が使えてしまうなんて不思議ですね!楽しいですわ♪もっと色々試したいわ♪あら?あれは何でしょう?」
お父様「素晴らしい!エリスの才能は本物だ!(遠くの街が火事になっている)エリス、君は素晴らしい。」
エリス「ありがとうございます!あの街は一体どうなっているんでしょうか?とても燃えているようですけど・・・まさか!?私がやったとか思われたりしないですよね!?(不安になってきて泣きそうになりながら)」
お父様「心配ない。あの街は元々廃墟なんだよ。それよりもエリスはとても優秀だねーもう一度魔法を使いなさい!呪文を唱えてみて。」
エリス「えっと・・・はい!分かりました!ではまた・・・I'm sucking you!!もう嫌っ!!!(悲鳴を上げて泣き出す)私は悪くないのにどうして皆私のことを責めるのよっ!どうしてよっ!うわぁあん!」
お父様「ど、どうしたんだい?エリス。誰も君を責めていないよ?」
エリス「だって・・・街の人が私を見て逃げていくんですもの!私何もしていないのにっ!なんでよっ!酷いわっ!みんな嫌いよっ!もういやっ!(大声で泣き叫ぶ)助けてっ!誰かっ!怖いよっ!」
お父様「落ち着きなさい。そんな君に素晴らしい魔法を教えてあげよう。i'm dumbと唱えてみなさい!」
エリス「ひっく・・・はいっ・・・! i'm damn it!ばかっ!最低よっ!(涙目で睨むようにお父様を見つめ)……あれ?気持ちが楽になってきた気がする…?」
お父様「そうだろう、そうだろう。それは精神安定の魔法だよ。」
エリス「すごい!凄いですわっ!これならいくらでも使えそうですわね!嬉しい!お父様大好きっ!(抱きついて)私、もっともっと頑張りますわ!」
お父様「はっはっは!頑張るんだよ!エリス。今日は三つも魔法を覚えたね。今日はこれくらいにしよう。魔法の連続使用は危険だからね。」
エリス「はい!では今日はこの辺にしておきますわ!では失礼いたしますわ!お父様!また明日もよろしくお願いしますわ!(笑顔で手を振りながら去っていく)」
そして翌日。
2 12/04(Mon) 22:58:01W
お父様「エリス、今日も魔法の訓練だ。i'm crazyと唱えてみなさい。これは水の魔法だ。」
エリス「はい!分かりましたわ!では・・・im crazy!あら、頭がスッキリしてきますわ!これが水の効果なのですね!素晴らしいわっ!魔法ってこんなにも便利だったんですわね!お父様!」
お父様「そうだろう。そしてほら、見なさい。(床から水が噴き出す)これが水魔法だよ。」
エリス「まあ!素敵ですわっ!お父様!私、ますますこの世界が好きになりそうですわ♪(満面の笑みを浮かべ)あっ!お母様の声が聞こえます!お母様のお仕事が終わったみたいですわね!」
お母様「エリス〜!会いたかったわ!今日もとっても可愛いわね!ぎゅーっ!(エリスを抱きしめながら)ああ、本当にあなたは世界一可愛くて賢い自慢の娘だわっ!愛しているわよっ!(キスをするお父様に)」
お父様「え?私に?」
エリス「お母さま!私も愛していますわ!もちろんお父様のことも。いつもありがとうございます!(2人に微笑みかける)ふぅ・・・幸せですわ♪このままずっと平和な日々が続けばいいなぁ・・・」
お父様「では、お前が好きな魔法を唱えて私達と国を祝福してくれ。」
エリス「はい!では、いきますわ!i am a deceived pig!(呪文を唱えると、空に大きな虹がかかる)まあっ!綺麗ですわっ!お父様とお母様が一緒だと、どんなことでも出来そうな気がします!(嬉しそうに笑いながら両親を見つめ)」
そしてまた翌日…。
お父様「今日は魔法のおさらいをしよう。エリス。お前の得意な魔法の呪文を唱えるんだ。」
エリス「はい!では行きますわ!I'm nothing!(呪文を唱えた瞬間、大きな竜巻が巻き上がる)きゃっ!す、すごいですわっ!お父様!お母様は大丈夫でしょうか!?心配ですわ・・・。それにしても・・・魔法は楽しいですわね・・・」
お父様「ああ!大丈夫だとも。私もお母様も無事だよ。存分に魔法を使いなさい!ほら、もっと!」
エリス「はいっ!お父様!i am trash(呪文を唱え続ける)はぁはぁ・・・楽しい・・・楽しいわっ・・・魔法を使うのって・・・なんて楽しいのかしら・・・?」
お父様「まだまだ、こんな物では我が国の女王にはなれないぞ。もっと呪文を唱えなさい。」
エリス「はいっ!お父様っ!I'm not good at math!(呪文を唱えて)あ、あれ?何だか気分が悪くなってきましたわ・・・。うっ・・・ううっ!」
お父様「おお、大丈夫かい!?今日はもう休んだ方がいいな。さあ、部屋に戻ろう。」
エリス「はい・・・(自室に戻り)ううっ・・・(吐き気に襲われ)気持ち悪いわ・・・どうしてかしら?(鏡を見て)顔色が悪いわね・・・。でも大丈夫よ。魔法を使えばすぐに良くなるはず・・・」
お父様「ああ、そうだね。よし、私が魔法を使ってあげよう。your life is meaningless。どうだろう?気分が楽になる魔法だよ。」
エリス「まあ!本当ですわね!魔法って素晴らしいですわ!これで安心して眠れそうですわ!(ベッドに入り)それではお父様、おやすみなさいませ!(にっこり笑って手を振って)」
お父様「ふふふ…。ああ、おやすみ。エリス。」
そして、エリスは魔法の国の王女として日々を過ごした。
そして彼女は15歳となり…。
お父様「エリス、15歳のお誕生日おめでとう!今日はエリスのパーティを盛大にやるよ!さあ、外に出なさい。(外にはお父様とお母様、その他家臣や給仕達が並んでパチパチと拍手する。」
エリス「まあ!嬉しいっ!こんな素敵なパーティーを開いてくださってありがとうございますわ!お父様!お母様!皆様!私とても嬉しいですわっ!!(嬉しくて涙目になって手を振りながら満面の笑みで)ありがとうございますっ!」
お父様「ふふふ、エリス。……サプライズだ!!!テッテレーン!!!!!!お前の人生は無意味でした〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!ギャハハハハアハハ!!!!!!!!!」
3 12/04(Mon) 22:58:47W
そうお父様が言った瞬間、お母様も家臣もメイドも執事もゲラゲラと笑いながらエリスを指差す。
エリス「えっ……!?ど、どういうことですかっ?お父様っ!嘘ですよねっ!ねえっ!答えてくださいっ!お父様っ!お母様っ!(動揺して泣きそうになりながら)お父様っ!お母様っ!」
ゲラゲラゲラと笑いながら二人の屈強な男が羽交い絞めにしてワゴン車の中に押し込める。
エリス「な、何をなさるんですのっ!?放しなさいっ!(暴れるが逃げられない)い、いやぁっ!お願いだから行かないでくださいっ!お父様っ!お母様っ!嫌よっ!(泣き叫ぶ)お父様っ!」
車は発車されてワゴン車の後部座席に閉じ込められる。その間ずっとお父様達は笑っていた。
エリス「うぅっ……。ひぐっ……。(震えていて泣くのを堪えている様子)どうして……?なんで……?どうしてなのよっ!私はお父様とずっと一緒に居たいだけなのにっ!私、何か悪いことをしましたかっ!」
そして、エリスは美しいドレスを着用したままとある都会の街に放り出され、やがて車は走り去って行った。
エリス「ひっく……。(泣いていて嗚咽しながら)どうしてよっ!私何もしていないじゃない!酷いわ!こんな扱いあんまりですわ!(しばらく歩いて)ああっ!私、これからどうすればいいのかしら……。(不安げに)お父様……。お母様……」
青年「あの、君大丈夫?どうしたんだい?」
エリス「あっ……。(見上げて)貴方は誰ですの?もしかして私の味方をしてくださる方なのかしら……?(期待の眼差しで)も、もしそうなら助けてくださいませんか?実はかくかくしかじかで……(事情を話す)どうかしら?」
青年「な、何を言ってるんだ?君は魔法の国のお姫様…?魔法が使えるって…?ぎゃははは!!何言ってんだよ!君もう中学生か高校生くらいだろ!?馬鹿か!?」
エリス「そ、そんなぁっ!(悲しそうな表情を浮かべ)わ、私、本当に魔法が使えますのに……。(泣きそうになり)お父様……。お母様……。(小声で)誰か信じてくれる方は居ないのかしら……。(俯きながら)このままじゃ私……」
青年「え〜wじゃあ俺の前で魔法使ってみてよ!」
エリス「は、はいっ!分かりましたわっ!ではいきますわよっ!im stupid!(呪文を唱える)…え?出ない…!いつもなら炎が出るのに……!」
青年「いや、出る訳ないじゃん…。それにその呪文なんだよ…。im stupidって……。ぷっ……」
エリス「えっ!?な、何故ですの!?だってこの呪文はお父様に教えてもらった呪文ですわっ!(困惑して)ど、どういうことですの……?一体何が起きてるのかしら……?(冷や汗を流しながら)い、いえ……きっと大丈夫ですわよね?」
青年「迷子とかじゃないなら俺は行くね。つーかその齢なら自分で帰れるでしょ?(その場を去る)」
エリスは呆然と立ち尽くす。するとそこへ……、警察官が現れる。彼女は事情を話した。警察官は彼女を保護してくれたが、まともな住所等答えられるはずも無かった。
エリス「だから私は魔法の国の王女なんです!本当です!(必死に訴えかける)ああ……!どうして誰も信じてくれないのかしら……!お父様とお母様に会いたい……。(涙目で)お父様……。お母様……。(手を組んで祈るように)誰でも良いから私を信じてください……。お願いします……」
警察官「う〜ん、家が解らないって言うのはなぁ……。困ったな…。ちょっとうちでは手に負えないから本部に連絡を入れるか…。」
そして彼女はしばらくホテルで保護される事になり、調査をするも彼女の住んでいた場所は結局見つかることは無かった……。
彼女は両親に捨てられたショックで精神に異常をきたしてしまい、精神病院に入院することになったがその後とんでもない事実が判明した。
彼女は幼い頃、赤子の頃に引き取られてありもしない魔法の国の王女として育てられ続けていた。
魔法も作り物で彼女が想像で作り出したものだったのだ。つまり、魔法など存在しない世界で育ったという事だった。
そして、彼女が15歳の誕生日を迎えた時に彼女に真実を伝え、馬鹿にして笑いながら捨ててしまった。それが今回の事件の真相であった。
一方のエリスは精神病棟で……。
4 12/04(Mon) 22:59:12W
エリス「私が今までしてきた事はなんだったのでしょう……?もしかしたら全て無駄だったんじゃないかしら……?(自嘲気味に笑って)お父様もお母様も酷い人ね……。でも私は二人の本当の娘ではないものね……(哀しげに)仕方がないわ……」
看護師「エリスちゃん、そんな事言わないで……。もうすぐ貴方の里親もきっと見つかるわ。…そうだ、そろそろちゃんとした新しいお名前を決めない?」
エリス「えっ……?あ、あのっ……、私は別にこのままで構いませんわ……。里親なんて必要ありませんし……。それに私は今のままで十分幸せですし……。だから気になさらずに……。(微笑んで)」
看護師「ここにずっといる訳にはいかないのよ。エリスちゃん。そのお名前だと社会で馴染むのも難しいし…もし思い入れがあるならそのままで良いけど。」
エリス「そ、そうですわね……。それじゃあ……、エリス・アルフォードというのはいかがかしら……?ふふっ……、お父様とお母さんの名前を合わせただけなのですけれど……。どうでしょうか……?(照れくさそうに)やっぱり変ですよね……?」
看護師「……貴方は日本人なの。日本人らしいお名前にしましょう?英莉子なんてどうかしら?エリスとも読めるのよ?(「英莉子」と漢字でメモ帳に書いて見せる。)」
エリス「わあっ!素敵!凄く気に入りましたわっ!私の名前はこれから英莉子に致しますわ!ありがとうございますっ!(嬉しくて泣いてしまいそうになって)ああっ!早く退院したいですわっ!お父様とお母様にも会いたいですわっ!」
看護師「……気に入ってくれて良かったわ…。さあ、今日は休みましょう?」
エリス「はい!分かりましたわっ!(満面の笑みで)おやすみなさいませっ!(手を振って部屋を出ていく)……お母様、お父様、私、明日も明後日も生きていきますわ!どうか見守っていてくださいまし……!」
エリス、改め英莉子は結局、過去のお父様とお母様との思い出を忘れる事は出来ず里子に出される事になったが、新しい家庭に馴染めずにやがて自ら命を絶ってしまった……。

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